問いと答え
- 070
- 学びと成長
学歴が高いのに社会で通用しない人には、何が足りないのでしょうか?
この答えをシェアする
ANSWER. 04
学生だったころ、TVはじめ各メディアで学歴を問わず社会で活躍する人を取り上げる話題や番組を見て「ふむ、学歴が重要視されない世界もあるんだ」とは思っていました。社会に出て働くようになると、それはごく一部に限った話(メディアにありがち)と実感しました。 学歴というと勉強ができる人というイメージで、言い換えると…答えがおよそ決まっている問題に対するインプット量の多さと最適なアウトプットの方法を身につけている人と言えそうです。 これは、強い意志と行動力は必要でしょうが最悪一人もしくは独学でやろうと思えばできます。 対して社会に出ると一人では解決できないこと、答えがないので自分で作り出すこと(着地点を見つけてそこに到着すること)が求められます。 そうなると、他者との関わり、特に他者と意志疎通をスムーズに行えること・他者に頼ること・他者への思いやり(配慮)が重要になってきます。現代風に言えばコミュ力に当たると言えます。 私が今就いている仕事で最も求められる力でもあります。 もちろん、学歴が高い人にはこれらに関する語彙力・知識力や思考力が高い可能性がありますが、あくまでも可能性です。 学校の勉強(科目)としては恐らくこれらを鍛えるものはないですが、学校をはじめとした日々の暮らしで鍛えられ磨かれていくものなので、社会で通用しない人は何かしらの背景があってコミュ力の鍛え方が足りないということでしょう。
- プラント営業 / 40代 / 男性
ANSWER. 03
仕事が出来る=頭がいいから、ではないと考えます。2022年には面接のない医学部の大学はなくなりました。なぜ医学部を受験する人に面接が重視されるようになったのでしょうか。理由は色々あると思いますが、その中でも医者という立場で患者と接する際、医師という立場で患者に病名や治療方法を伝える場面が多々あります。そして治療内容を噛み砕いて伝えることが医師としての信頼に繋がると思います。それと同時に、私たちの仕事は一人で作業することはほとんどなく、誰かと関わる事が大半を占めています。自分と相性が合う人、合わない人、色んな人がいます。その人たちに自分の考えを伝える事ができないと、仕事を進めることができません。「勘やひらめき」「想像力」「感性」「空気を読む力」が求められる力だと考えていますし、それは頭がいいから出来る訳ではないと思います。
- 期間限定
- 30代 / 女性
ANSWER. 02
社会で通用するためには、学歴だけでなく 社会人基礎力 が重要です。これは、職場や地域社会で多様な人々と仕事を進めるために必要な基礎的な力のことだとされ、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力です(この3つの能力は12の要素から構成されています)。(経済産業省)この力は例えば学習だけでは培うことができず、様々な経験値を重ねること、また主体的に自分で学ぼうとする姿勢、さらに、様々なコミュニティに属し、さまざまな価値観の人々と協働する必要があります。学歴が高いことと、これらの能力は関連しません。
これらの能力を磨くことで、社会で通用するための基盤を築ることができます。また、人生100年時代においては、自己を認識し、目的、学び、統合のバランスを図りながらキャリアを切りひらいていくことが重要だといわれています。
- YY
- 50代
ANSWER. 01
学校での単純な学習や研究と他者とコミュニケーションを取りながら行う仕事(社会)には違いがあるからです。自分の中で完結することのできる学校での学びで高い成果を出すことができたとしても、仕事では自分以外の他者が必ず存在するので、自分だけの力や自分だけの考えで仕事を進めることは難しいです。そのため、社会では他者とコミュニケーションを取り(特に聞く力)、協働する力が求められます。一緒に仕事をする人への尊敬(リスペクト)や理解が無ければ簡単なことであってもうまくいかないことがあると思います。また、社会には合意を形成しやすい同年代の人だけではなく、様々な年齢や考え方を持つ人がいます。社会の中で、多様な人と出会い経験を積むことで、人との接し方を身に着け、経験の中で自分を客観視し、振る舞いを変化させていくことも大切なスキルです。社会で通用しない人には多様な経験が不足している可能性もあると思います。
- たまご
- 40代 / 女性