1月15日 2年次新着情報
平成27年12月19日(土),本校初となる修学旅行イタリアコース参加生徒59名と教員3名,計62名が無事,イタリアに向けて京都駅バスプールを出発しました。
当初の予定では,修学旅行フランスコースとしてさまざまな計画を立案していましたが,11月中旬に発生したパリ同時多発テロの影響もあり,急遽,コースを変更しました。生徒には11月16日(月)にフランスコース中止を伝達。その時の生徒達の残念そうな顔は今でも忘れられません。しかし,11月20日(金)にはイタリアにコース変更になったと伝えると,みんなびっくり。他のコースを希望していた生徒からも「イタリアならば,最初からそちらに参加したかった」や全学年から「修学旅行でイタリアに行けるの?」と驚愕の言葉が全校全体で飛びかいました。
さて,本題に入りますと,約24時間のバス・飛行機での移動の末,イタリア ボローニャ国際空港に到着。最初の訪問地ベローナを訪れました。長時間の移動のせいか,生徒達の疲労もピーク,ベローナに到着した際にはほとんどの生徒が寝ていました。しかし,映画『ロミオとジュリエット』の舞台となった旧市街を徒歩で散策してみると,クリスマスを数日後に控えたベローナの街は町全体が『神戸のルミナリエ状態』,幻想的なクリスマスのイルミネーションに目を見張るものがあり,眠気も吹っ飛びました。
さらに,この日は生徒達の疲労具合を考えて,宿泊地ヴェネツィアのホテル近くのスーパーマーケットで各自夕食を購入する本校初のスタイルを導入してみました。通貨€を初使用,飲料水を購入する生徒,ジャスチャーを交えたイタリア語でピザの切り売りを購入する生徒など,とても良い経験が出来ました。
水の迷宮 ヴェネツィアにて
この日の天気はあいにくの霧。しかし,イタリア現地ガイドの方から「霧のヴェネツィアは幻想的で人気があるのですよ」とアドバイスをもらいました。ドゥカーレ宮・サンマルコ寺院を見学後,ヴェネツィアグラスの工房見学。奥さんが日本人で日本語がペラペラなイタリア人の社長さんから親切な説明を聴き,多くの生徒が旅の思い出にヴェネツィアグラスを購入していました。そして,修学旅行最大の楽しみの一つであるゴンドラ遊覧へ。映画『007ムーンレイカー』のワンシーンを実体験しました。
そして,お待ちかねの昼食はイカ墨パスタや魚介のフリッターに舌鼓。いや~,イタリアッて本当にいいですね。次は,花の都フィレンツェです。
花の都 フィレンツェにて
この日の天気はくもり時々小雨。午前8:15頃にホテルを出発。ドゥオーモ(サンジョバンニ礼拝堂)を散策し,イタリアルネサンスの殿堂 ウッフィッツィ美術館を見学しました。ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』やダヴィンチの『受胎告知』等,美術の教科書でしか見たことがなかった絵画などを見学し,芸術に満喫しました。
そして,フィレンツェでは第一回目の班別自主研修を実施しました。あらかじめ班ごとにテーマを決め,そのテーマに沿って研修を行いました。ドゥオーモ(サンジョバンニ礼拝堂)の内部見学する班,ファストフードを食べる班など,班ごとに充実した時間を過ごしました。
永遠の都 ローマにて
全ての道はローマに通じる,永遠の都ローマ。この日の午前中はローマの市内観光。コロッセオや真実の口を散策。その後,予定にないサプライズ。自由散策の時間を設けました。共和国広場周辺とテルミニ駅周辺とに分かれて,悠々自適な時間を楽しみました。
そして,昼食後は修学旅行の目玉の1つ,ヴァチカン市国への散策に出かけました。ローマカトリックの総本山ヴァチカン市国,一歩足を踏み入れた途端に身体全体に威厳を感じさせる雰囲気が漂っていました。ヴァチカン博物館に陳列されているもの全て教科書で見たことがある作品。そして,法王選挙(コンクラーベ)が行われるシスティーナ礼拝堂の天井画ミケランジェロの『最後の審判』の圧倒的な迫力に生徒も唖然としていました。
そして,サンピエトロ大聖堂では2日後に開催されるクリスマスミサのリハーサルが行われており,大聖堂に轟く讃美歌の歌,日本では味わえない雰囲気を体験しました。ヴァチカン市国訪問後はトレビの泉を見学後にスペイン広場でこの旅2回目の班別自主研修を実施。あいにく,スペイン階段は改修工事中の為に見学できませんでしたが,街全体がクリスマス。とても良い雰囲気でした。
この日の夜はイタリアラストディナー。カンツォーネを聴きながらイタリア料理に舌鼓。そして,ラストサプライズとしてこの修学旅行期間中に誕生日を迎えた3名の生徒に対して,カンツォーネ歌手の方から歌のプレゼント。誕生日ケーキも用意され,みんなでお祝いしました。
故郷 京都へ
前日に帰国の準備をして,朝からカンポ・デ・フィオーリ広場の朝市を訪れました。イタリアの庶民的な朝市とあって値段もお手頃価格。お土産を買い忘れていた生徒は必死になって店主との根切り交渉を楽しんでいました。また,希望する生徒は広場から歩いて10分程度のところにある石造りの神殿パンテオンを散策しました。に到着する途中ではナヴォーナ広場のムーア人の噴水・四大河の噴水・ネプチューンの噴水を見学,ベルルーニ彫刻が創造する劇的空間を満悦してからパンテオンを見学。古代ローマの建築美に出会いました。
その後はレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港へ。楽しかったイタリアを離れて,いざ,京都へ。