石を積むだけで時間が溶ける??魔性のデザインアート──放課後特別講座「ロックバランシング」
──「ただ積んでも意味はない。縦に積む、話はそれからや」
本校の美術科の坂井史臣先生のこの言葉から、講座の雰囲気がぐっと変わりました。
こんにちは。広報担当です。
先日に引き続き今回は放課後特別講座の第三弾。芸術系の講座である「ロックバランシング」のレポートです。
皆さん「ロックバランシング」はご存知でしょうか。私は知りませんでした。
「ロックバランシング」とは忍耐と集中のデザインアートです。河川敷などで行われる石を使った芸術であり、世界各国で楽しまれています。
そう、ただ石を積むだけ──
私も最初はそう油断していました。参加している生徒も油断していたでしょう。
しかし、坂井先生の言葉から空気が一変。
その言葉をきっかけに「いかにして縦に積むか」「いかにして美しく積むか」「石のどの部分が支える『点』か」「最適な石はどこにあるか」を生徒達は考え始めます。
この記事を書いている私自身もこんな風にはまり込んでしまいました。
こうして出来上がった作品たちがこちら。
シンプルさを追求してみたり、色合いを合わせてみたり、形を揃えてみたり、ひたすらに「高さ」を追及したりと、各々の個性が光る作品です。
生徒からは「石の積み方で自分と向き合えた」「石の組み合わせを考えることで創造力を豊かにできた」「バランス感覚や創造力が向上した」「どんなものでも考え方によって一人一人の見方は違うのでより深い考え方に気付かせてくれる講座でした」といった感想をいただきました。
河川敷などで気軽にできるこのアートですが、気がつけばその魅力にとりつかれているでしょう。けれどもこれも一つの「きっかけ」です。普段注目しないような「石」を積み上げるという単純な作業から「石の形について考える」「創造力を働かせる」「科学的な視点で積み方を考える」「写真の撮り方について考えるといった色々な道が開かれていきます。
不思議な魅力を持つ「ロックバランシング」皆さんも挑戦してみませんか?