【1年次】心のコップを空にして気持ちを整理する坐禅体験【妙心寺 退蔵院】
10月13日(水)に1年次の3組から6組までの生徒が退蔵院で坐禅体験をしました。10月28日(水)には1組と2組の生徒が訪問予定です。
本校では毎年、1年次生が妙心寺の退蔵院で坐禅体験を実施しています。
退蔵院は妙心寺の塔頭の1つで、1404年に建立された歴史ある寺院です。
副住職の松山大耕様の講話では、
「中高生の悩みで、とくに多いのは将来についてです。ただ、中高生の時点で将来の夢が決まっている人は多くありません。10年、20年後には今では考えられないような仕事も増えているでしょう。だからこそ『意味がない』『めんどくさい』『だるい』という感想もつとしても、何事にも1回挑戦してみることが重要です。そのことが、本質を知ることにつながります」と、自身の経験も踏まえ、ネットで簡単に情報が手に入る時代だからこそ、知るだけではなく体験することの重要さを説いていただきました。
生徒たちも松山様の言葉にしっかりと耳を傾けている様子でした。また、坐禅は心の掃除であることをコップを例に話して頂きました。心が一杯で溢れてしまわないように、坐禅に集中することで心のコップを整理しようという内容です。
坐禅体験は15分という短い時間ですが、お話の後、緊張した雰囲気の中で座禅は行われました。静寂の中で、心を落ち着かせるこの体験は生徒たちにとっても新鮮だったようで「足は痛かったけれど不思議な気持ちになった」「途中からとても落ち着いた気分になって自然の音が心地よく聞こえた」「これを何時間も、何日もやるお坊さんはすごいと思った」など生徒たちも、さまざまな感想を述べていました。
その後、本堂や庭の見学、供養塔へのお参りを行い、今回の体験は終了となりました。
普段はあまり関わることのない世界に触れた生徒たち。この貴重なきっかけを通じて、さまざまな活動につなげていきたいと思います。
退蔵院 HP
http://www.taizoin.com
※本堂は撮影禁止のため、座禅中の写真はありません。