本を通じて自分を知る -全校集会 校長訓話-
「本を読んでいますか?」
夏休み明けの全校集会にて、校長先生が生徒たちに問いかけた言葉です。
自分が何に興味があるのか、将来どうすれば良いのか。そんな悩みを抱えている時こそ、本屋や図書館に行きましょう。と、そのコツについて語ります。
「本屋さんや図書館に行って、本棚を歩いて並んでいる本のタイトルを眺めます。
雑誌でもいいし、漫画でもいいし、普段見ないような棚を見るのも良いですね。
すると、なんとなく、心にひっかかったりするような、目に飛び込んでくるタイトルがあったりします。
その時に、自分に「どうして引っかかったのかな」と問いかけながら、端書や目次を眺めます。そして、なんとなく、読んでみようかな、という感覚になったら買うなり、借りるなりして読み進めます。
そういう経験が溜まっていくと、自分の興味がどこに向いているのか、こういう感じのことは好きかもと、自分のことがわかるようになっていきます。
本屋さん、図書館には人生の答えが詰まっています。
5時間程度で一冊の本を読めば、5時間で本を書いた人の人生の経験を味わうことができるのです。きっと何年もかけてたどり着いた人生の答えを、たった数時間で味わえる。それが読書の醍醐味だなと私は思います。」
生きていく上で、生徒たちは様々な悩みを抱えることになるかもしれません。
ただ悩み続けることよりも、何か解決の糸口を見つけるために行動することの大切さを、「本を読んでいますか?」という問いから解き明かしていった校長訓話でした。
さぁ、本校の図書館を利用するもよし、街の図書館、本屋さんに行って、タイトル眺めてみるところから、始めよう。