「音楽」×「京都の歴史」- 融合授業をレポート –
洛陽総合高等学校では伝統授業があります。
パンフレットやポスターにはのらない隠れた伝統。
本日はその授業をレポート。
「能管」と言われる日本の古くから伝わる横笛。
この横笛を「吹く」「演奏する」にとどまらないのが洛陽総合高校の音楽。
和楽器を、祇園祭から着想を得て、
「作る」んです。
「昔は、本当に竹を用いて横笛を作っていたんです。」
竹の加工は難しく、作業中に怪我してしまう生徒もいたそうで、最近は加工が便利な塩化ビニルパイプを使用しているとのこと。
最初に座学で笛の仕組みを学び、また祇園祭の歴史についても学びます。
その後、学んだ仕組みをもとに、カットされたパイプを笛に加工する授業。
電動ドリルを使うのはスマホを使うのとは訳が違います。
ナイフのような、ドラマやゲームの中に出てくる武器アイテムのような道具を用いて、パイプが楽器に変わっていく。
その不思議さは、みんなにとって特別な経験。
危なっかしい手つきももはや職人のような先生の指導のもと、見事に時間内で横笛を完成させました。
忘れてはいけないのはこの授業は「音楽」の授業。
「来週以降はこの楽器を使って実際に5曲の歌を演奏してテストしますよ〜。」
テストの予告を受けて返ってきたのは、祇園の囃子よりも少しトーンの半音高い、生徒の叫び声でした。
実は学びって自由なんです。
それを一人でも多くの子供に知ってもらって
学ぶことを好きになってもらいたい。
学びで自然と溢れる笑顔に無限の可能性と価値を見出せた授業でした。
広報:上野