美術・工芸系列×成安造形大学
美術・工芸系列の2年次の授業を紹介します。
この日は、連携校である成安造形大学との講座でした。
これまでも、夏の集中講義や文化祭などで、本校の美術・工芸系列の生徒とコラボして活動してきました。
さて、今回は成安造形大学の先生とオンラインで実習しました。
その様子をレポートします。
毎回、成安造形大学との講座は工夫を凝らし、生徒の感性を引き出してくれます。
この講座の目的は、「日常的な授業から離れ、オンラインで大学の方から学び、非日常の中でより感覚的な課題に取り組む」ことでした。
生徒たちは、どんなことをするんだろうと期待が高まる様子。
画面の向こうの成安造形大学の先生から実習のねらいや方法の説明を受け、いざ活動へ。
実習課題は、
「手を写す」
「教室にある持ち物を描く」
「友達を描く」
「風景を描く」というもの。
一見、簡単な実習、、、と思いますよね?
でも、実はすごく奥深い要素がたくさんの実習でした。
透明の下敷きをビニル袋の中に入れ、その上からサインペンで輪郭をとらえていくんです。
普段書き慣れた画用紙やキャンバスではなく、固定しにくい透明の下敷きに越しに見える物体をとらえるというのは、集中力と、空間をとらえる感性を磨くことにつながります。
今回の講座の目的である感覚的な課題とは、まさにこのこと。
生徒たちは、いつもと違う手法に最初は苦戦しながらも、次々と課題を進めていた姿が印象的。
カメラのレンズがとらえているような世界を透明な下敷き越しにみつめ、表現していました。
本校の美術・工芸系列では、絵を描くのはもちろんのこと、それ以上に大切な物事をとらえる気持ちを指導しています。すべての人が持ち合わしている「感性」を是非、伸ばしてみてはいかがですか。