【放課後特別講座⑧】世界どころか、日本もまだまだ謎だらけ!?【立命館大学:探検部】
人工衛星は気象情報から航空画像、災害対策や温暖化対策……などと、数えきれないほどのデータを私たちの生活に提供しています。
しかし、そんな人工衛星でも読み取れないものもいくつかあります。
そのいくつかの一つ……それは、洞窟の中です。
日本だけでなく世界中にはまだまだ誰も足を踏み入れていない洞窟が多数存在しています。そして──、そんな洞窟に果敢に挑む大学生を本日はご紹介します。
今回の放課後特別講座は、立命館大学より探検部が来てくださいました。
探検部はサークルではなく、大学から正式に活動が認められた部活です。
主将の梶原さんをはじめ4人の学生さんたちに、大学生活のお話や、探検部の活動についてお話してもらいました。
どのような内容だったのか振り返ってみましょう。
まず大学生活の様子や、システムについてお話してくださいました。
高校時代と比べてとにかく使える時間が増えること。交友関係が増えること。勉強ではなく「学問」を学ぶことの違いや、立命館大学ならではの変わった講義のことなどを話していただき、生徒たちも大学生活のイメージが湧いたようでした。
続いて探検部の活動のお話。
活動のメインは宝石探し、登山、洞窟、キャンプなどと多岐にわたります。実際に調査依頼を受けての洞窟探索などもあるようですが、基本的には「行きたいな」と思った場所を決めて、「なぜそこにいくのか」というプレゼンテーションを大学側にして正式に部活動として探検に行くようです。
そして探検に必要なスキルとして、探検部は三つの技能を挙げました。
ひとつ目はシングルロープテクニック(以下、SRT)というもの。
ロープ1本でどのような地形でも対応できるように訓練するようです。
特に、洞窟探検の「縦」「横」様々な深さに対応する必須テクニックでもあるようです。
そしてふたつ目はサバイバルアウトドアテクニック(以下、SOT)というもので、地形図を読み解き、適切な運行。あるいは適切な場所にキャンプを張るなど野外での活動能力を高めるものということでした。
特に登山で、このテクニックが磨かれるようです。
最後のひとつはスウィフトウォーターテクニック(以下、SWR)で、ラフティングの技術を磨くものです。
探検部の学生さんたちは、保津川下りのプロスタッフとしても働いてもいるようで、その技術は一流。
そのトレーニングの中で、運命的な出会いがあった模様。野生のコダックということで? 探検部のアイドルとなっているようです。
SRT SOT SWTのすべての技術を駆使して、様々な場所を探検している彼ら。その功績はテレビに取材されたり、実際に生物調査や湿原調査の依頼を受けることも多々あるようです。アウトドアでしかできない楽しみの魅力を熱く伝えてくださいました。
生徒たちは「大学生活がどのようなものか、イメージがついた」「探検で命の危険性や自然の大切さを学べた」「探検することによってチームワークとかコミュニティが増えるし、とても楽しそうな部活だと思いました」感想を述べていていました。
立命館大学の皆さん、本日はありがとうございました。
(※ 洞窟の写真は立命館大学探検部に提供していただきました。ありがとうございました)