【3年次記事】令和3年度 卒業証書授与式
寒暖定まらぬこのごろ、本日(3月4日(金))に卒業証書授与式が行われました。本年度は182名の生徒が本校を巣立ち、各々の進路に歩んでいきます。
新型コロナウイルスの対策が現在も強く求められる中、参列者の制限や換気等に最大限配慮したうえで、式典内容を精査し、卒業証書授与式を挙行いたしました。
生徒たちの様子は緊張していたり、嬉しそうであったり、楽しそうであったり。中には寂しさを感じていたり、と十人十色の様子でした。
本校で学んだ、それぞれの3年間の思いを胸に、会場に入場してきました。
校長先生は卒業式の中で、次のように語りました。
国際関係、政治、企業の在り方、個人の生き方そのものまで従来の価値観では持続可能な社会を実現することが難しくなっています。そのような中で大切なものは『自分の幸せ』は自分で作っていくこと」である、と。
自分自身の生き方を思い描き、その実現に向けて目標を設定し、一つ一つの目標を乗り越えながら「なりたい自分」を実現させていくということの大切さ。新型コロナウイルスの影響はこのような流れを更に加速させたと校長先生はおっしゃいました。
そのような時代であるからこそ、本校の教訓である「誠実」「勤労」「忍耐」「温和」を思い出して欲しいと。
ありのままの自分や自分自身が感じている自己を受容し(誠実)、諦めずに答えを探し(忍耐)、心をコントロールして穏やかな気持ちでいる(温和)ことが重要であり、それが自分の責任を果たしていく(勤労)に繋がっていくのだと、校長先生の言葉は続きます。
「これから皆さんの進む道には様々なことが起こるでしょう。もし進む道に迷ったときは自分自身の内から湧き出る心の声を聞いてあげる(誠実)と、次の進む道がおぼろげにみえてきます。本校で学んだことが皆さんの今後の人生を豊かにすることを願っています」と、卒業生にエールを送りました。
在校生の送辞では、2年生の加藤瑳夏さんは「先輩を目標として頑張っていきたい」「現2年生が次は3年生として来年度の洛陽総合高校を支えていきたい」と、3年生にメッセージを送ります。
そして、卒業生として田中隆翔君が答辞を述べました。
この3年間を「暗闇の中を進むようだった」と表現し、「1年目は、高校生としてどうやって過ごしていこうかを模索する1年」そして「2年目、3年目は新型コロナウイルス感染症の影響で行事などが削られ、今までできていたことができなくなった」学校生活であったと。
しかし、そんな状態であったからこそ「生徒同士の絆」がより深いものになりました。「学校祭」「テーブルマナー教室」などの行事、そして「進路決定」にも全力で打ち込めたのも仲間の絆があったからだと強く思いを語ってくれました。
最後に、ここまでを支えてくれた保護者と教職員にお礼を述べ、令和3年度の答辞としました。
たとえ、変化が激しい世の中であっても、本校で学んだ知識、結んだ絆、そして「きっかけ」をつかもうとする心があれば夢に向かって進んでいけるでしょう。卒業生の皆さん、おめでとうございます。そして、それぞれの未来に向けていってらっしゃい。